raioncatのゲーム日記

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主にゲームに関することを書いています。たまにゲーム以外も書きます。

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ワールドウィッチーズ UNITED FRONT(ユナフロ)の良いところと悪いところ

 タイトル通り、サービスが始まってから1週間経った、ストライクウィッチーズ━━━━というかワールドウィッチーズのアプリゲーム「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」について。

 

 実際に遊んでみて、それぞれ褒められる点とダメな点を3点ずつ抜粋します。

 

 

・褒められるところ

 

1、ボイスが豊富

 とにかくボイスの種類が多いです。現在実装されているキャラクターであったり、プレイアブルになっていないキャラクターも含めておそらく全部新録だと思われますが、その量の多さは目を見張るものがあります。

 

 少なくとも、プレイアブルキャラクターはメイン編成のトップに配置している状態でクエストに出撃すると、クエスト開始・ウェーブ掃討・クエストクリア時の3回に分けて喋ってくれます。ハイスコアの場合、それについても触れてくれます。

 

 他にもトップページで、宿舎でのおさわりで、信頼度やキャラクター強化した時などなど、とにかくいっぱい喋ってくれます

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ちょっと不機嫌そうに喋る。可愛い。宿舎でのボイスは3種類固定?

 それだけにとある不満点が浮き彫りになりますが、それはそれとして、このボイス量は圧巻です。多分ですが、声優さん集めるのに開発費の5割くらいはもってかれたんじゃないでしょうか。

 

 そう邪推するくらい、ボイスに関してはボリューミーでしょう。

 

 ある不満点というのは、ストーリーのテキストは全然読み上げられないことです。「おぉ」や「司令官!」などの合いの手があるだけで、フルボイスではありません。あしからず。

 

 

2、キャラクターの特殊な掛け合いが見られる

 このユナフロというゲームは、なぞらえるべき独自のストーリーがあります。

 

 とある強大な力を持った化け物(ネウロイ)が、突如として本来存在しないはずの異世界に現れてしまい、これまたウィッチという、ネウロイに対抗できる特殊な力を持った人類種が異世界に集結。果たして異世界ネウロイは全滅できるのか、そしてウィッチは元いた世界に戻れるのか……というのが大まかなストーリーです。

 

 さて、ストライクウィッチーズの元ネタはWW2なので、さながら現実世界のようにウィッチには所属する国別に部隊がありますが、部隊・国籍を問わず選りすぐりのエースがある作戦のために集められた部隊があります。

 

 それが501統合戦闘航空団(通称:ストライクウィッチーズ。最初にアニメ化された部隊ですね。パンツじゃないから恥ずかしくないもん!というフレーズは、インターネットお爺ちゃんなら一度は聞き覚えがあるのではないでしょうか。

 

 この後に、502統合戦闘航空団(通称:ブレイブウィッチーズ)や503(通称タイフーンウィッチーズ)など派生していきますが、これらの部隊に所属するウィッチは、他の部隊のメンバーと繋がりのあるウィッチが数多く存在します。

 

 例えば501に所属しているエイラというキャラクターは、実姉が502にいますし、同国・同僚ということで旧友のニパも502にいます。同部隊所属のサーニャには並々ならぬ思いを寄せており、アニメ1期、アニメ2期、劇場版の終わりには、サーニャと離れ離れになってしまった彼女の家族を探す旅に付き合っています。その間にも、様々なウィッチと交流を深めていっています。

 

 このように、ウィッチは横の繋がりはかなり広いのですが、私たち消費者がウィッチの横のつながりを知る手段としては、隔週で行われているウィッチラジオで語られるか、或いは設定資料集や漫画など、メディアミックス戦略で展開されている各メディアで情報を仕入れる以外にありません。しかしそれも、ストライクウィッチーズという作品が10年以上も続いている長期タイトルなため、「誰と誰が知り合いか」という想像は大体予想がつくようになります。

 

 そんな中ですよ。

 

 ストライクウィッチーズで主人公を務め、年々大人の色気が出てき始めた我らが宮藤芳佳ちゃんがですよ。

 

 初っ端のストーリーで、天真爛漫無邪気不幸っぱいなニパちゃんと喋り合うなんて誰が予想できたでしょうか。

 

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ニパのブレイクっぷりを咎める芳佳。対照的にニコニコ笑顔で大丈夫と言うニパ。可愛い

 この組み合わせはかなり意外でした。芳佳ちゃんは、年齢が近くて性格も似通っている、アニメ「ブレイブウィッチーズ」で主人公を務めた雁淵ひかりちゃんと組まされるんだろうなと思っていましたし、ニパちゃんも上記で語られた通り、元から面識のあったエイラと組まされるんだと思ってました。

 

 本当にこれは意外でした。各メディアで掲載されていた設定において面識のある人物を横に置くのではなく、全く知らん人(あるいは一方的に知っている人)同士を組ませるという英断には拍手もんです。

 

 この本来ありえない特殊な組み合わせは他にもありますが、自分たちの世界の化け物を倒すために、ウィッチが異世界の謎の力で集結させられたというストーリーあってこそです。全部テキストで、ボイスも最低限邪魔にならない合いの手くらいしかありませんが、それら不満点が霞んじゃうくらいの功績です。

 

 ありがとう。この無茶苦茶なストーリーを考えて実行に移してくれた人。妄想が公式で見られて嬉しいです。

 

 

3、キャラがかわいい

 

  これ語らずして他に何語るよ。っていうくらい重要なファクターだと思います。

 

 ひたすらキャラがかわいい。

 

 これだとユナフロというか、ウィッチーズシリーズの褒めるところになってしまうのでもう少し具体的に指すと、3Dモデルで動くのが可愛いです。

 

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それぞれのウィッチに専用の勝利ポーズがある。可愛いと可愛いと可愛いでスリーカード。

 サーニャのジト目も、ムスッとしている菅野ちゃんが宿舎でたまに見せる破顔も、バルクホルンがマシンガンを二丁持ちしてぶっぱし続けるゴリラ具合も、戦闘終わりにエーリカがウィンクしてはにかんでいるのも。

 

 これらは3Dアニメーションならではの魅力が詰まっていると思います。

 

 

 

 ・褒められないところ

1、ゲームシステム全般

 ボイスがいい。テキストがいい。3Dがいい。

 

 代償としてゲーム性が終わっています。

 

 ウィッチvsネウロイの構図で描かれる全方位シューティングゲーム、各ウィッチの固有魔法を再現したスキルやシールド、操作性に文句はあれど戦闘そのものに文句を言う人はいないでしょう。

 

 それ以外のところが終わっています。

 

 まず強化する物多すぎ問題。

 

 ウィッチ本体のレベル、ウィッチのスキル、ストライカーユニット、武器、メモリアルカード。これらはクエストクリアで手に入れられる消費アイテムをぶっこむことで強化可能ですが、これら全部を満遍なく上げるのに手間がかかります。

 

 強化させるのにクエスト周回するのが面倒、ではないんです。

 

 物理的な手間がかかるんです。

 

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画面内だけで強化項目が三つもあるが

ウィッチ強化をタップすると強化項目が5種類増える。

 一々格納庫に戻って、強化したいウィッチをタップして、強化し終わったら今度はメモカ強化をタップして、それも済んだら今度は武器強化をタップ。信頼度なんてシステムもあるもんだから、それもあげたけりゃ宿舎をタップしてプレゼントをあげたいウィッチをタップして信頼度あげて━━━━あれ、俺、菅野ちゃんのストライカー強化まだやってないのになんで強化プラグが全部なくなってんの????誰か食べちゃった???おいハルトマンお前か!!!え、違う???じゃあルッキーニか!!!え、違う???ジョゼ!!!!

 

 なんてこともざらです。おまけに、強化アイテムはウィッチ同士で共有しているものがあれば、共有していないものもあるので、それらを確認して得られる報酬も確認して出撃したいクエストを選んで、または哨戒を選んで、なんていうのも面倒です。マジで面倒です。

 

 他にも、他プレイヤーと一緒にネウロイと戦う共闘任務を遊ぶのですが、このゲームモードを遊ぶのに「共闘チケット」と呼ばれる消費アイテムが必要になります。

 

 グラブルや対魔忍RPGといったいわゆるソシャゲには、時間経過と共に数値が回復していくスタミナと呼ばれるゲージが存在し、そのスタミナを消費してクエストを周回することができます。一方、他プレイヤーと一緒に戦うマルチバトルで消費されるのは、スタミナとは別でBP(バトルポイント)と形容されるゲージを消費します。

 

 ユナフロもスタミナ制度が採用されたソシャゲなのですが、まさかコロナさえなければ東京オリンピックが開催されていたであろうメモリアルな2020年において、消費アイテムがなければマルチバトルに参加できないゲームアプリが世に送り出されるとは思っていませんでした。

 

 しかも、無課金で共闘チケットを集めようとすれば一日に2~3枚が限界です。運営も何が何でも共闘で遊んでほしいのか、共闘でなければ手に入らない強化アイテムもあります。ダメ押しですが、通信障害によって共闘クエストが中断された場合、共闘チケットの返却はありません。

 

 また、このゲームは宿舎でウィッチの信頼度を上げることができるのですが、信頼度を上げることによって得られる恩恵の中に、「カメラのズーム」「カメラ拡張」があります。

 

 それって最初から実装されててしかるべきものなんじゃないの???????

 

 「カメラ拡張」については、信頼度レベル30と遠いので私はまだ達成していません。もしかしたらこの評価を覆すことのできる神機能かもしれませんが、「カメラのズーム」は顔をアップにするだけで終わりました。期待はしていません。

 

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最大限カメラをアップさせてここまででした。自動で顔に寄る仕様になっています。

顔以外には寄りません。可愛い。

 

 あとは、ゲーム内マネーの「コイン」の用途がほぼありません。

 

 ジョゼからコインで信頼度アップのアイテムを買うか、キャラ強化のトークンを買うかしたら、後はもう溜まっていく一方です。

 

 一応、武器の強化にもコインは必要なのですが、そもそも武器を強化するのに必要な素材が足らず、それを集めるために周回していたらコインがアホほど溜まっていた。という状況になるのが基本中の基本で、コイン不足で嘆くことはないでしょう。

 

 あと、ミッションクリアの報酬とかが一々プレゼントボックスに溜まるから、タップする回数が増えて面倒くさいとか、武器の星2が出なさすぎとか、キャラクター初登場で必ずこっちを向かせるのが不自然極まりないから止めろとか、細かい部分で文句はありますが割愛。

 

 全体的に、悪い意味で斬新な物を出してきたなぁという感想しか出ませんでした。

 

  以上、ゲーム性に対する悪口でした。次です。

 

 

2、司令官(プレイヤー)の影が薄い

  このゲームに立ち絵が実装されている登場キャラクターは全員ウィッチです。ウィッチということは魔女ですね。全キャラクターが女の子です。対して主人公の司令官は男です(多分)。

 

  シャニマスやデレマス、ボンバーガールなど、登場する主要キャラクターが女の子で、主人公が男というのは昨今のゲームでは珍しくありません。そもそも古くからギャルゲーがありますし、逆に男が主要キャラで主人公が女の子の乙女ゲームもありますから、そこはいいんです。

 

 問題は、主人公(プレイヤー)がどれだけゲームに影響力を及ぼしているかによって、プレイヤーの没入感や感情移入の推移は変わっていくでしょう。

 

 例えば、アイドルマスターシリーズの主人公(プレイヤー)はプロデュース兼マネージャーをするプロデューサーとして、アイドルをスカウトし、二人三脚で、時には他のアイドルとユニットを組ませ、プロデュースしているアイドルを大成させるという物語です。

 

  営業という名のクエストをアイドルとこなし、ライブという一大イベントのプロデュースを達成し、泣いて、笑って、喜んで、叱って、仕事のパートナーとしてアイドルの彼女たちの奮闘ぶりを傍で見守り続けたプロデューサー(プレイヤー)を、誰がどうやれば存在感を無くすことができるのでしょうか。僕には皆目見当もつきません。

 

  一方で、主人公の存在感がなさ過ぎてプレイヤーから「地蔵」と命名されたものの、後に主人公として復活を遂げた稀有なソシャゲ、ハチナイ(八月のシンデレラナイン)もあります。

 

 ボーイズリーグで八面六臂の大活躍をした主人公は右腕を故障。しかし高校で、同じく挫折を味わい、アニメで地蔵の代わりに主人公を務めた有原と出会って再起するというのが主人公の設定となりますが、会話に全く参加しないため、プレイヤーからは「地蔵」と呼ばれることとなりました。

 

 影の薄い主人公という類似点がハチナイにはありますね。

 

 こちらは、女の子が野球をする話を主軸にしながらも、女の子とイチャイチャするギャルゲー的な要素が多分に含まれているので、主人公の影が薄すぎるとギャルゲー要素も必然的に薄くならざるを得ませんから、主人公に対する風当たりは強いものでした。

 

 しかし、アプリのサービスが進むにつれ、ただの傍観者から徐々にキャラクターの一人として描かれていき、あるイベントで明確に主人公として昇華され、プレイヤーたちからも喜びや感動の声が上がりました。

 

 ではユナフロの司令官もハチナイの主人公君のように劇的な改変を遂げるのでしょうか。

 

 おそらくなりません。

 

 なぜならユナフロは原作があるからです。

 

 ハチナイは原作がありません。だからこそ運営の匙加減一つで地蔵にも主人公にもなれましたし、 数多く派生したアイドルマスターシリーズも、原型は今とさほど変わりないギャルゲー風アーケードゲームですから、男主人公がいるのに違和感はありません。こちらはプレイヤーの落とし込みはさすがの一言に尽きます。

 

 ですが、原作のあるユナフロの司令官はそうはいきません。

  

 上記でも触れましたが、ストライクウィッチーズの世界観は10年以上の長い歳月をかけて構成されており、それをベースにユナフロというゲームアプリが作られました。

 

 ハチナイが世に出回った時から主人公をやっていたプレイヤーと違って、原作キャラが和気藹々とやっている輪の中にポンと放り込まれた司令官(プレイヤー)があの空気に馴染めるかと聞かれたら、自信をもってイエスとは言えませんし、これから先、司令官があの輪の中へ加わる努力をするとも考えられません。

 

 キャラクターの信頼度を上げたときに発生するイベントにも司令官が混ざることはなく、ウィッチ同士の会話で終わります。

 

 一応ストーリーには選択肢が発生しますが、ご覧の通りどちらを選んでもストーリーに影響を与えるような選択にはなりません。しかも、ウィッチが申し訳程度に司令官に話を振ってくれるのですが、「え、俺この場にいたの?」となるくらい急です。マジで今までの話の中に俺がいたことをすっかり忘れるくらい急に話を振られます。

 

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ウィッチの会話を眺めていたら急に話を振られて困る。

選択肢は二つ出るが、どちらかを選んだからと言って会話の内容が変化することはない。

 ストライクウィッチーズ(ワールドウィッチーズ)のソシャゲに男主人公を放り込んだのは大変勇気がいる選択だったと思います。10年以上応援してきたファンからすれば、いきなり別の世界の、それも原作にいない見ず知らずの男が出てくるからです。今までの彼らが応援してきたのはウィッチであり、司令官(プレイヤー)ではありません。従来のファンの反発を招いてもおかしくありません。これは私が言うまでもなく、会議で幾度となく話されてきた議題でもあるでしょう。

 

 しかし、果たしてその勇気に見合った活躍を司令官がしているでしょうか。僕は活躍できていないと思います。

 

 ウィッチとイチャイチャできるゲームと思って始めた人からすれば、とんだ肩透かしでしょうね。唯一ウィッチとイチャイチャできる可能性があるとするならば、アプリでオリジナルのウィッチを登場させることでしょうか。そうすれば、10年以上の重みとは関係ないウィッチが、自由に司令官と絡めることでしょう。

 

 だったら最初からやれよって話ですが。

 

 

3、他プレイヤーと戦わせるWW3開幕

 このゲーム、ネウロイとウィッチが戦うゲームだと思っていたら大間違いでした。

 

 サービス開始直後から、とあるイベントが進行中です。

 

 題して「第1回スコアアタック」。

 

 オリジナルのネウロイが出てくるのか、ここでしか見られないイベント限定のストーリーがあるのか。手ごたえのある強いネウロイと戦えるのか。わくわくして蓋を開けてみたら、まさかサービス開始直後から、ネウロイではなく他プレイヤーと戦わせるイベントをやってくるとは夢にも思っていませんでした。

 

 そこで気づいたのですが、このゲーム、やたらと他プレイヤーと競わせたがります。

  

  他プレイヤーとネウロイを倒す共闘任務では、各プレイヤーの得られたスコアがウェーブ終了後に逐一表示されます。

 

 キャラクターの信頼度にもランキングが存在しています。

 

 イベントのスコアアタックでは各プレイヤーのスコアランキングによって得られる報酬が違います。

 

 みなさんスルーしてたみたいなのでもう一度言います。

 

 キャラクターの信頼度にもランキングが存在しています。  

 

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菅野直枝ちゃんの信頼度ランキングです。

これも報酬がランキングによって変わります。地獄かここは。

 

 WW3開戦です。地獄の釜の蓋が開きました。

 

 クエストのスコアを競わせるのは百歩譲って理解できます。STGですからね。スコアアタックはSTGでは鉄板です。

 

 でも信頼度のランキングってなんすか。

 

 「やった!自分が一番ペリーヌを愛していると世界に向けてアピールできる!!」なんて喜ぶプレイヤーがどれほどいるんでしょうか。頭がおかしいんじゃないでしょうか。

 

  唯一、影の薄い司令官がウィッチの前で存在感を発揮できる宿舎で、まさか他の司令官と競わせる要素が出てくるとは思いませんでした。心休まる場所は、もはやこの世界には無いのかもしれません。

 

 プレイヤーの司令官よりもやたらと出番と喋る回数が多い補佐官よ、次回作からは君が主人公だ!! 

 

 

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 以上、ユナフロをプレイしていいところとわるいところ三つずつ挙げてみました。……なんか悪いところだけ三つ以上言ってた気がします。

 

 だから何なの!

 

 これからハロウィンイベントが始まりますが、おそらくスコアアタックタイプの類ではなさそうです。そちらに期待ですね。

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