茨城県涸沼川に釣りに行ってきました
先日、父と二人で涸沼川に釣りに行ってきました。キャンプ場の横にあるガードレールを超えて、斜面を下ったところでハゼ釣りです。セイゴやクロダイも釣れればいいなぁとも。
既に釣り人はそこそこいまして、特にお年を召した方々が多かったです。一応子供連れのファミリーもいましたが、一組くらいでした。
右隣にはラジオを大音量でガン流しするお爺ちゃん。ラジオ爆音勢は農家さんによく見られます。左隣には、地元の知り合いらしきお爺ちゃんが三人グループで陣取りしていました。
最初は右隣の爆音ラジオおじいちゃんがばんばか釣っており、これ見よがしに「あぁ~またハゼだぁ~」と独り言を言ってはこちらをチラチラ見てきましたが、私たちが反応しないでいると、やがて独り言は消えていきました。これを書きながら、話に乗ってあげればよかったなと若干後悔しています。左隣のお爺ちゃんグループは全然釣れていませんでしたが、それでも楽しそうに和気藹々としていましたね。
時折、涸沼川を通過する船を眺めながら、太陽に照らされて熱くなった上着をパタパタと扇ぎ「あぁ、俺は投げ釣りに来たんだ。堤防でファミリーに囲まれながら子供のはしゃぐ声に元気をもらえるサビキ釣りじゃない。ちょっと外れた側道で、お爺ちゃんたちを和やかに見守る投げ釣りに来たんだ」と、田舎の詫びさびを全身に感じながら竿を振るいます。
リールを巻いては仕掛けを投げ、リールを巻いては仕掛けを投げ、近所の学校でチャイムが鳴るのを耳にしながらまたリールを巻いては仕掛けを投げ。
時には近くを通った白鳥(?)に癒されながら、ひたすら無心で投げ続けます。
ピクリと竿先が動き、手元に振動が伝わるたびに心臓がドクンと跳ね上がり、当たりのリールを巻く至福に打ち震えながらの釣りです。堤防釣りでは味わえない、投げ釣りの至極。
私たちの影が伸びるにつれて、一人、また一人とお爺ちゃんたちが撤退していきます。やがて太陽に照らされて汗をかいていた素肌が、ひんやりと涼しくなり始めたころに、私たちも切り上げることにしました。最後までぴくぴくと竿先にあたりがありましたが、結局は釣れなかったので後ろ髪をひかれる思いです。
しかし釣果はハゼ数匹とセイゴと、まぁまぁ満足ですね。
ハゼは天ぷらに、セイゴは塩焼きで食べました。クソ美味かったです。特にハゼは今がシーズンらしく、平均15㎝くらいの大物ばかりでした。幸せでした。
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