raioncatのゲーム日記

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悪質プレイヤーは大会に出られるのか、出るためにはどうすればいいのか

悪質プレイヤーとプロ

 なにやらApexで悪名高いプレイヤーがとある大会を出禁にされ、どうにかこうにか大会に出ようと模索しているみたいな情報をキャッチし、League of Legends(以下LoL)でも、悪質なことをしていたプレイヤーが大会に出る時にコミュニティが荒れた一件を思い出しました。

 

 私が思う悪質なプレイヤーとは、ゲームの運営が禁止しているチートやデバイスを使用・販売したり、暴言やバッドマナーを行う素行の悪さだったり、意図的に敗北・利敵行為をする人たちを指します。つまり運営の規約に違反している、コミュニティから拒絶されている人ですね。

 

 それを踏まえたうえで、eスポーツ界隈において、悪質な行為をした張本人がプロシーンという表舞台に立つことは非常に珍しいです。

 

 LoLシーンにて、世界有数のミッドプレイヤーとして知られるApdo(dopa)氏は、一時期プロ兼プロチームのオーナーとして活躍したものの、数多くの代行や、氏が所属するプロチームの素行の悪さから「アカウントバン1000年、プロシーンから2年間の追放」のペナルティを受けました。既にプロシーンから2年間追放の期限は終わったものの、プロに復帰する兆しは見せず、現在はストリーマーとして活躍されています。

 

  League of Legends Japan League(以下LJL)という日本のLoL競技シーンにおいても、Scarz(SZ)というチームにやってきた助っ人韓国人Search選手が公式試合に負けた後、カカオトークにて試合内容を愚痴るチャットがリークされ、特に日本人を蔑視した発言が話題を呼びました。その後、プロシーンから見なくなりましたが、今では配信者として精力的に活動しています。

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   このように大会に出ていたプレイヤーが、悪質な行為・発言をしたことで大会やコミュニティから追放されることは少なくありません。大会側が、プロチーム側が、どれだけ悪質プレイヤーを嫌っているかが見て取れますね。

 

 一方で、元々悪質なプレイヤーがプロゲーマーになり、コミュニティにそこそこ受け入れられている例もあります。これが冒頭で触れた一件です。

 

 実力はあるものの暴言・バッドマナーで日本サーバーを荒らし周った悪名高いBugi選手(元:korean elise)が、昨年は中国のリージョンで活躍し、今年からはLJLに参入するという発表がされました。これに対して、温厚なことで知られるプロゲーマーEvi選手の「korean eliseがLJLに来たらさすがに終わりでしょ」という過去ツイートが掘り返され、大きな波紋を呼びました。

 

 結局、Bugi選手の所属したチームは優勝候補DFMをくだし、日本リーグを優勝して世界大会に出場しました。世界大会の結果はアレでしたが、この1年を通して、彼はまるで人が変わったかのように「へたくそ」「〇ね」「〇す」などの問題発言はSNS・ゲームを通して一切飛び出しませんでした。今や彼の過去について言及するよりも、これからどのような活躍をするかにフォーカスを合わせて会話するLJLファンも多いことでしょう。hachamecha選手もこれに当てはまりますかね?

 

 このように、心を入れ替えてコミュニティの一員としての自覚が芽生えたと我々が受け取るのであれば、元から素行が悪かったとしても徐々に許されていくのではないかと思われます。

 

素行が悪いままではダメ

 つまり、素行が悪いままだと大会には出られないってことです。仮にプロゲーマーやストリーマーとして受け入れてくれるチームがあったとしても、例え全プレイヤーを敵に回しても勝てる凄腕プレイヤーであっても、コミュニティが拒絶反応を示して反発が起こってしまえば大会には出られません

 

 例えば、会社名やロゴを背負った宣伝カーに乗る人間が、顔に斜めの傷がついたグラサンのいかついおっさんで、蛇柄や金・紫のファッションを好み、窓から投げだした腕に入れ墨が入っていたら世間一般にはどう映るでしょう。

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 仮にその人がめちゃくちゃいい人で、困っているご老人や障碍者がいたら必ず助けるし、喫煙・禁煙も一切せず、腕の入れ墨は愛娘の名前で、学生時代に虐めをしている奴を懲らしめる正義の味方で顔の傷はその時にできたもので、大規模な天災に見舞われた際に被災者募金を必ず行う、ノーベル平和賞受賞間違いなしの超絶善人だったとしましょう。

 

 でも道行く人からすれば表の顔でしか判断できません。

 

 いかなるお涙頂戴なバックグラウンドストーリーやヒューマンドラマがあったとしても、そんなの知る由もないし、単純に車に乗ってるのがヤーさんとしてしか映らないですよね。そんな人を採用して社用車を乗り回させる会社を、一般市民が「良い人が働いてるなぁ」「良い会社だなぁ」なんて思うわけもなく、「あそこの会社、ヤーさん採用してるやべーところだぞ」なんて言われて終わりです。

 

 少なくとも、スポンサーがついている会社が大事にしているのは、その人の本質ではなく世間一般にどう映るかです。人の中身の良し悪しを知ろうとすれば直接話し合うしかありませんが、第一印象や見た目が最悪だと、そもそも真面目に話し合おうという気すら起きませんからね。

 

 その人をパッと見たときに「世の中からどのように見られているか」が最重要事項。現実だと「日本の入れ墨問題」が議論として近しいでしょうか。本人がファッション感覚で入れ墨を彫ろうがなんだろうが、日本人の感覚で、入れ墨は「ヤーさんが入れるもの」というイメージが根強くあり、そのため世間一般(銭湯など)では受け入れられていないというアレです。

 

 スポーツ界隈は、イメージをそこそこ重要視しています。

 

 プロ野球の多田野投手は過去にゲイポルノに出演しており、それが取り沙汰されて大きな波紋を呼びました。スノボハーフパイプ元日本代表の国母選手も、日本の代表として世界のメディアに映るのに、口調や服装が公の場に出るにはそぐわないとして厳重注意をされ、記者会見では「チッうっせーな、反省してまーす」と後世に語り継がれるであろう迷言を残しました。

 

 このように、社会が共有するイメージをスポーツ界隈は大事にしていますよね。

 

 eスポーツは曲がりなりにも「スポーツ」

 

 「体を動かさないじゃん」「運動してないのにスポーツ?」という日本人特有の義務教育時代に植え付けられた「sports」の固定観念や定義云々はともかく、世界中でeスポーツと呼ばれているのなら右に倣えの精神で「スポーツ」として捉えます。

 

 競技性があって、金を払ってでも試合を見たい観戦者やファンが生まれ、スポンサーがついて、チームが作られて、大会が開催され、スポンサー主導で選手のグッズが販売され、勝敗によって金銭が動くのならば、もはやそれは子供の遊び、ただのテレビゲームではなくなります。選手はオーナーとの間の契約によって結ばれた雇用と労働の関係になります。契約金があれば月給もあります。

 

 労働の対価となる金が生まれ、誰かの手に渡って消費されていく。お金にはとにかく責任が伴います。ましてや、チームに所属してスポンサーのロゴを背負う「プロゲーマー」ならば、一挙手一投足に責任がついて回るのは常識でしょう。

 

 しかしそのお金や熱意や競技性は、観客がいなければ生まれません。お金を落とすのはいつだって観客やファンです。この視聴サイドのコミュニティで嫌われたが最後、チームの存続が危ぶまれます。

 

 過去にLJLには、RPG(ランページ)というチームがありましたが、このチームのオーナーが助っ人韓国人選手からパスポートを取り上げて脅すという犯罪紛いなことをしたとして、助っ人韓国人選手は涙ながらに世間に訴えました。結構大きなニュースにもなりましたね。

www.gamespark.jp

 他選手はオーナーを庇うような発言をし、またLJLサイドは非常に軽い罰則をRPGにしたため瞬く間に大炎上。このような由々しき事態を起こしたチームは世間のサンドバッグになり、PGM(ペンタグラム)とチームの名称を変えてLJLに出場し続けたものの、試合に出るたびにヤジられて配信チャットは大荒れで負けるたびに歓声が起こり勝ちそうになると悲鳴が上がるという事態に陥り、選手たちも精神的に参ってしまったのか、それともスポンサーがつかなくなってしまったのか、結局解散という形になってしまいました。

 

 のちにオーナーがこのような行為を本当にしたのか、という疑問が他チームの選手によって議論されそうになりましたが、非常にセンシティブなためアンタッチャブルな話題となり議論はされずじまいでした。それは別の話。

 

 大事なのは、eスポーツもスポーツと便宜上呼ぶため、コミュニティは外聞を気にしているということです。そんな外面を気にするeスポーツ界隈が悪質プレイヤーを受け入れますか?

 

 eスポーツチームが、eスポーツゲームが、ではありません。eスポーツを盛り上げている観客側のコミュニティが悪質プレイヤーを受け入れられるかどうかです。

 

 死体の上で煽り屈伸運動やエモート連打。ノックダウン取った相手にフィニッシュキャンセル連発。配信をしているのなら味方に許可取ることもなく勝手に配信に映して不特定多数に晒上げ。SNSや配信では日常的に暴言や「〇ね」「〇す」などの自殺教唆や殺害予告や、有名配信者にウザ絡み。たまにメンタルがヘラって自分語りや不幸自慢を始める……これは別にいいか。

 

 誰がどう見ても悪質なことをしたら、観客やファンサイドのコミュニティは受け入れません。熱狂的なファンがお金を落としてくれるのに、そんな彼らから嫌われているプレイヤーを大会は出場させません。

 

 というか逆に、大多数の人を不快にして迷惑かけてきた人が「大会出たいです」「プロチーム入りたいです」なんてそんな都合のいい話があると思いますか?

 

  周りの人はこう思うでしょう。身の程を知れ、と。

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 コミュニティに好かれる人格者になれ

  じゃあどうすればいいのかと聞かれれば、もうこれ以外に言うことないでしょう。

 

  コミュニティに好かれるように活動してください。

 

 「何もしない」ではないです。コミュニティに好かれてください。

 

 大会から出禁を食らったり、周囲から受け入れられていないということは評価点マイナスの状態です。仮に心を入れ替えて「暴言やめました」「バッドマナーやめました」とSNSで発信しても、評価はプラマイゼロで動きません。なぜなら極々普通の人間なら当たり前にしないことだからです。当たり前にしないことを、ようやく自制できるようになったからと言っても周りは「……で?そんなの俺たち最初からしてないけど?それの何が凄いの?」と返されて終わりでしょう。

 

 これで何もしないプラマイゼロのまま進んでいっても、マイナスの評価が覆ることはありません。

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 何かしらコミュニティに貢献するような行動・発言をし、プラスの行為をすることで、初めてコミュニティ側は「あぁ心を入れ替えたんだな」と気づいてくれるようになります。

 

 例えば初心者に優しく解説する動画を上げるとか。大会を主催しているところに賞金を出資するとか、あるいは自分自身で大会を開催するとか。もしくはプロチームを作ってオーナー兼選手になるとか。

 

 正直、Bugi選手は稀有な例だと思います。日本サーバーを散々荒らしまわったものですから、言ってしまえばマイナスの状態からスタートしたことになります。それでも彼が日本のコミュニティに受け入れられたのは、中国のリージョンで活躍したというプラスの実績があったからこそです。

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 一昨年・昨年と世界大会で優勝し、世界最強の地域となったLPL。あの熾烈な、血で血を洗うような、キルゲームを最も得意としている中国リージョンから帰ってきたbugiが、どのようなプレイをLJLで見せてくれるのかという期待が、元悪質プレイヤーという不安を大きく拭い去ったのです。彼のように海外でプラスの実績を残しておけば、もしかしたらマイナスの状態からスタートしても、大会に出られるようになったり、プロチームに所属できるかもしれません。

 

 というわけで、タイトルの「悪質プレイヤーは大会に出られるのか」という疑問は悪質プレイヤーであっても大会に出られた例はあるわけですから出られるんじゃないかなぁと思います。「出るためにはどうすればいいのか」には、大前提として悪質プレイを辞めて、お金を一番落としてくれる観客サイドのコミュニティに受け入れられるよう努力する。これに尽きるんじゃないかなぁというお話でした。

 

 あくまで一個人の考えですので、これが正解ってわけじゃないんであしからず。とりとり。

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