映画「プラットフォーム」を見た感想やネタバレ
料理に髪の毛が入るし子供もいる
最近はアマプラで、超常現象や支配者階級の現れるサスペンス・ホラーを見るのにハマっていて「プラットフォーム」という映画を見ました。
- 333層まで階層があって、真ん中には底まで通ずるでかい穴
- それぞれの階層に二人が住んでいて、食事はでかい穴に1階層から最下層まで降ろされていき、1階層から順に食べていく(プラットフォーム)
- 1ヶ月に一度階層が入れ替わるが誰がどの階層になるかはランダム
宗教的な教養は無いので、劇中に出てくる333・666の数字や犬の名前などに触れることはしませんが、最後の最後に一個だけ映画から学べたことは、人間誰しもミスはするんだなということです。
映画中盤で、デザートのパンナコッタに料理人の髪の毛一本が混ざっていことに料理長だか管理人だかが大激怒し、とんでもない剣幕で料理人の中から犯人探しをするシーンがあります。
料理長だか管理人だかが顔面真っ赤でクソワロタと流し、ただ管理側も失敗をする人間が運営していることを示唆するような一幕であろうと思っていたのですが、最後の最後にとあるシーンと重なることがありました。
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子供おるやん!
「管理者は16歳以下は絶対に送り込まない」と言われていたはずの息子が最下層にいて、いもしない子供を探すフリをする独り身の女優でマリリンモンローに憧れた狂人のミハルが、母親として正しかったことが証明されたシーンです。
この時、私は思わず「いやいやいや子供おったやん!」と突っ込んでしまいました。
元管理者であるイモギリは20年くらい管理側で働いていましたが、子供を守るためにプラットフォームを行き来する母親のミハルをイカれた女と一笑に付しました。
心神喪失状態の彼女が主人公に嘘をつくとは考えられないので、16歳以下の子供がいたことを知らなかった、または知らされていなかったのでしょう。
いたじゃん!
いた理由はキリスト教のメタ的な意味合いが強いと、色々なブログで言われていることなので割愛しますが、それはそれとしているじゃん!子供!
じゃあ子供がいるのはなんでだろうと考えたときに、まぁ管理側のミスなんだろうなと。
管理者は、「プラットフォームに乗せられる食べ物の栄養は1層から333層まで全員に行き渡るように設計されている」とイモギリが話していましたから、その徹底された完璧主義とも言える管理ぶりは伝わります。とても厳格な管理者が、職員たちに嘘をついてまで子供を穴に送り込み意味がわかりません。
そして元管理者の、それなりの地位にいたはずのイモギリが「16歳以下はいない」と言うのだから意図的に送り込むとは思えません。
てことで子供がいたのはミスでしょう。
あの料理人の髪の毛のように。
人間、誰しもミスをする。映画批評家でも敬虔な宗教家でもない凡人の私が得た教訓はこれです。
だからなんじゃいって話ですけどね。ここは私の日記帳。終わり。
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