【※がっつりネタバレ有り】シン・ウルトラマンを見てきた感想
※ネタバレあり※
まずお断りを。
私は映画評論家でもなければ批評する業種の人間ではないので、「アレがダメ」「これがダメ」とツッコミができるほどの映画知識がありません。庵野秀明さんのこともシン・ゴジラとかエヴァの人ってくらいしかわかっていません。
また、ウルトラマンも人並みの知識しかありません。造詣に深いウルトラマンオタクというわけではありませんので劇中のコアなネタは拾えません。
ただただ面白かったところを、日記がてらネタバレ有りの感想と共につらつらと述べていくだけになります。
それらご了承の上でお読みください。
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1.外星人と禍威獣の関係性
他のウルトラマンではわかりませんが、少なくともシン・ウルトラマンでは「外星人>禍威獣」というパワーバランスが見受けられました。
かつて初代ウルトラマンを倒した宇宙恐竜ゼットンも、ゼットン星人に操られています。後のシリーズでもゼットンは複数登場するのですが、育て親のゼットン星人によって個体差があったりと、まるでブリーダーとペットのように描かれています。
予告にいたネロンガとガボラはザラブ星人によって利用された禍威獣で、さらにザラブ星人すらもメフィラス星人の掌の上でした。
そしてラスボスであるゼットンも、光の星産でゾーフィによって送り込まれた制圧兵器です。
私はガイアとかティガの世代なので、ウルトラマンと言えば怪獣が相手というイメージが強くありました。
しかし知的生命体による牽制合戦や頭脳バトル、そして禍威獣と外星人のパワーバランスがとても面白かったです。
2.オマージュ要素
私はそこまでウルトラマンに詳しくなかったのですが、それでもわかるくらいウルトラマンのオマージュ要素が各所に見受けられました。
「シン・ゴジラ→シン・ウルトラマン」へとタイトルが変わるところとか、ゴメスから始まる禍威獣紹介シーンとか。
あとザラブ星人が変身したにせウルトラマンにチョップして痛がるウルトラマン。
禍威獣を倒し続けるウルトラマンを神様のように扱う人間へのアンサーとして、「我々は神ではない。人間と同じ一種の生命体である」との返答。
「銀色の巨人にしか見えない」なんていうのは、もうこすられ続けてオマージュですらないでしょうか。
コアなファンなら、もっと一般人もわからないくらいのオマージュに気づけたと思います。
元ネタが思い出せないのですが、最後のゼットン倒した後に空間へ吸い込まれていくウルトラマン。トイレに流されるウルトラマンみたいで見たことあるんですけど、多分オマージュですよね。
あれがこれで、それがあれで、なんて考えるの楽しかったです。噂によると「ゾーフィ」も元ネタがあるそうですね。
あれですね、レディプレイヤー1みたいに数回見直して面白さが倍増する感覚に似てます。これはリピート必須な映画なのかも。
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3.禍特対
「空想と浪漫。そして友情」
公式ホームページのイントロダクションにあるキャッチコピーですが、正しくその通りでした。
空想科学読本やシン・ゴジラのようなリアリティを残しつつも、SF作品として、あれもこれもと2時間いっぱいに夢と浪漫が詰め込まれていたように思います。長澤まさみさんの巨大化・匂いのシーンも含めてです。
しかしなによりもグッと引き込まれたのは、ウルトラマン&神永と禍特対の友情。
これが本作で一番大事にされていたもののように感じました。私が全編をリアルタイムで見ていた数少ないウルトラマンの1つ、ウルトラマンメビウスのような絆を思い出させます。
特に印象的だったのは、ウルトラマンを犠牲にする作戦に反対の意向を示した田村班長でした。
地球の叡智を寄せ集めて築き上げた作戦を「ウルトラマンを犠牲にすることはできない!」との理由で棄却しようとするのは、ウルトラマンを仲間と、そして対等な存在として認識しているからこそです。
他にも、ザラブ星人のにせウルトラマンを見抜いてシンウルトラマンを応援する船縁さんや、最後の希望としてウルトラマンに託されたベータボックスの情報を使い、ゼットンの唯一の抜け道を探した滝くんなど。
ウルトラマンもウルトラマンで、ゼットンとの対決に備えて「仲間(禍特対)と話があります」と政府関係者(警察庁?)に対して、恫喝に恫喝で返すのが良かったです。
禍特対とウルトラマンの絆描写がほんと良かったです。
4.戦闘シーン
CGウルトラマンに見慣れていないので、最初は違和感が強く、特にメフィラス星人が大きくなって僻地のガスターミナルっぽいところで戦うところは、どうしてもCG特有の違和感が勝ってしまいました。
それでも戦闘シーンは、CGの違和感を気にさせないほどの大迫力です!
- ウルトラバリヤーを張らずに大胸筋バリアでずいずい歩いていく
- 直立不動飛行ポーズからのぐるぐる縦回転蹴り
- ゼットンへの巨大分裂八つ裂き光輪
- ザラブ星人との空中チェイス
などなど。
戦い方がかなり変則的で、従来の、私が見ていたウルトラマンっぽく格闘をしかけたりもしていましたが、「着ぐるみって制約がなければウルトラマンはこういう戦い方ができるんだぞ」っていうシンウルトラマンならではの戦い方を見せてくれました。
てことで大体思いつくことは書きました。まだ1回しか見ていないので、2回目を見てまた色々と楽しんできます。
シンウルトラマン、私の好きな言葉です。
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