【ウマ娘】トーセンジョーダンのシナリオはコンプレックスとの戦い
バカだけどワルじゃない
タマモクロスを引くためにガン回ししたガチャで当てたトーセンジョーダン。彼女の育成終わらしてきました。
おまけのように引いた彼女ですが、結論から言うとシナリオ内容は……めっちゃ良かった……。
おバカなギャルなせいで周囲の大人からの評判は悪いものの、知識不足と地頭の悪さから言語化するのに難があるだけで、根っこの部分は悪くない努力家です。
試験前も勉強をしたものの「何が分からないのか分からない」現象が発生して補修を受ける羽目になり、先生からはデキの悪い子という評価を受けたものの、同室のウイニングチケットが「トーセンジョーダンは頑張ったんだよ~~~~」と大声で叫んで、トーセンジョーダンの努力が報われないことを嘆いていました。
ギャルの星
シナリオにはゴールドシチーやダイタクヘリオスやメジロパーマーと、他のギャルウマ娘たちも登場しますが、印象に残ったのは名もなきモブギャルウマ娘でした。
爪が割れやすく、マメに手入れをしないと走ることが難しいトーセンジョーダン。それでも明るく、前向きに、バカなりに走り、果てには有馬に挑戦する彼女から勇気をもらったのでしょう。
トーセンジョーダンは、他のギャルウマ娘たちの憧れの的として描かれていました。
爪が割れることを懸念し、ダービーや菊花賞などを見送るトーセンジョーダン。医師からのお墨付きをもらって出馬した11月の「アルゼンチン共和国杯」で勝利し、雑誌で特集されたドラマにモブウマ娘は陶酔。
そして彼女たちの応援を受け、意気揚々と挑んだ有馬記念では無念の大敗。
メジロマックイーンやエアグルーヴの会話から、名馬とも言われるウマ娘の知的さ、育ちの良さ。
コンプレックスと重圧に心が折られ、一時は自暴自棄になってしまったトーセンジョーダンですが、そんな彼女を立ち直らせたのは、他ならぬ彼女から勇気をもらっていたモブギャルウマ娘です。もちろんトレーナーもそうですけど、トレーナーだけでは難しかったでしょう。
トーセンジョーダンが3年間走り終えると、今度はモブウマ娘たちの闘志がメラメラと燃えます。
あのトーセンジョーダンに続け。自分も輝くギャルになるぞと。立ち絵こそ表示されませんが、その描写には思わず「頑張れ」と応援したくなります。
スポンサーリンク
ライバル、恩師
寿退社する中央トレセンの教師。
並走レースで成長した姿を見せ、送り出すギャルズ。
先生とトーセンジョーダンの描写はシナリオ導入部分以外であまりありませんでしたが、描写されずとも、見捨てることなく見守ってくれたことが伝わってきます。
そしてもう一人の「バカ」、ゴールドシップが本シナリオのライバルとして登場します。
彼女の場合は地頭が良いため計算されたバカですが、自由奔放な彼女を見習い、同じ「バカ」として開き直ることにしたトーセンジョーダン。
仲間やトレーナーや恩師だけでなく、ライバルであるゴールドシップも良い影響を与えていました。
終わりに
- バカには走りとか無理
- →頑張れば行ける!ファイト
- →やっぱ無理だ……世界が違うよ……
- →こんな私にも理解のあるトレーナーと仲間がいます。走るぞ!
シナリオの流れとしてはこんな感じでした。
燻ってたけどトレーナーのおかげでレースの調子が良くて、でも本物の天才達と戦って挫折して、心まで折られたけどそれでも周囲に支えられて立ち上がって、再び走り出す。
そんな彼女の姿に勇気をもらった周囲のウマ娘も奮起する。
ベッタベタな不良もの、あるいは「ビリギャル」を彷彿とさせるストーリーでしたが、「悪人」や「悪意」が一切ないため輝度の高いシナリオでした。
トレーナー・先生・医師。
登場する大人が、ギャルに理解のある良い大人たちばかりで、トーセンジョーダンは恵まれた環境にあります。
嫌味な人間がいないからこそ、最大の敵はトーセンジョーダン自身であり、周囲と自分を比較し続けてしまいます。自分のコンプレックスをいかにして克服するか。
後味スッキリで、とても爽やかな気持ちでシナリオを見続けることができました。
来てくれてよかった。シナリオをスキップせずに見てよかった。
ありがとう、トーセンジョーダン。
余談
運良くクラシック級の有馬記念を勝っちゃったんですけど、シナリオ的には自分のコンプレックスと戦う方向性です。世界の修正力ですね。
スポンサーリンク