Stardew Valleyの公民館バンドル全達成イベントから「村八分」を体験した話
村八分の恐ろしさ
最近、Stardew Valley(スタデューバレー)という海外産牧場物語にはまっている私ですが、公民館バンドルを全達成したことで発生するイベントが、ちょっとだけモヤっとしたので日記がてら書いておこうかなって思います。
公民館には常設クエストがあり、それらを全部達成すると「村唯一の商店(ピエール商店)vs近所にあるスーパーマーケット(Jojaマート)」の顧客奪い合いが発生しますが、どちらを選んでも結末は同じ。Jojaマートは村から撤退して、それまで水曜日が定休日だったピエール商店が年中無休で開店するようになります。
このような構図は日本でもよく見られ、ガイアの夜明けやパワプロクンポケット9でもありましたが「商店街vsデパート」がよく取り沙汰されますね。
現実には、商店街に活気を取り戻すプロジェクトを専門とする会社に依頼を頼んだり、また後継者を積極的に呼び込むための戦略を取ったりと、商店街側もただデパートにやられてばかりではないことがあります。
話はスタデューバレーに戻りますが、どちらの選択肢を選んでもスーパーマーケットは敗北して村から撤退し、唯一の商店が勝利して残り続けます。
それは物語の都合上いいんですけど、下の選択肢「昔ながらのやりかたで行こうよ」を選んだ場合はピエール商店代表のピエールが、Jojaマート代表のモーリスが殴り合いをします。とんでもない原始的なやり方で決着をつけるんですが、双方が納得しているならそれでいいでしょう。
私は上の選択肢「合理的にやろうよ」を選択しました。その場合は、ピエールが村人を説得してJojaマートに対抗するのですが、その説得内容にちょっとモヤっと来ちゃったんですよね。
その内容がこれ。
村人たちの憩いの場である公民館復活を機に、ピエールは村人に昔話をして「みんなの絆が一番や!」と村人の共感を誘い、「よそ者のJojaマートはいらん!不買運動せぇへんか!?」と提案します。
ということで持ち出された解決策が、アメリカと韓国の伝家の宝刀「不買運動」です。ピエール、それがお前の考える合理的な方法なの……?
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不買運動になじみがない
さて、スタデューバレー村の村人は全員がピエールの演説に共感し、Jojaマートからのボイコットに賛同します。その中にはJojaマート利用者もおり、中々エグい展開に唖然としましたが、海外からすれば不買運動は当たり前のことなのでしょう。
韓国だと日本の製品をボイコットする不買運動がしょっちゅうニュースになりますし、アメリカでも最近はスタバやらナイキやらが不買運動の的になってますね。彼らにとって不買運動は身近な対抗方法なのだと思わされます。
しかしながら、日本に住む私からすれば不買運動なんてのは異国の文化にしか感じないんですよね。なんなら韓国から不買される側の国にいますし。唯一記憶に残っているのが、フジテレビに対する抗議デモの一環としてスポンサーの商品を不買するくらいなもんです。調べてみたら2011年に起こったものでした。直近のもので10年前も昔の話ですよ。
今回のピエール商店がJojaマートから顧客を取り戻す話ですが、天地がひっくり返るようなとんでもないビッグアイデアによってピエール商店が活気を取り戻すとか、或いは悟空とベジータみたいに時に戦い、時に手を取り合うような良いライバル関係を築くとかだったら分かるんですけど、なんかこの結末には首を傾げちゃったんですよね。
上手く言葉にできないんですけど凄い排他的に感じちゃったんですよ。スタデューバレー村に住んでいるからこその、文字通りな「村社会」と「村八分」を肌で感じちゃいました。日本で言う秋田県上小阿仁村の医療問題みたいな。アメリカって「村八分」を表現する言葉ってないんですかね。
不買運動というのは海外ではメジャーな抗議方法なんでしょうけど、全く馴染みのない日本に住んでいるとイジメに加担しているような気分になってあんま良い気はしませんでした。
という訳で、プレイヤーが村八分をする側に回ってしまうイベントを強制的にさせられたことにより、改めて「村社会こわ~」と勉強になった話でした。後味の悪さは狙って演出したのか、それとも意図せずだったのかは定かではありませんが、少し考えさせられますね。
みんなも村八分されないように上手いこと社会に溶け込みましょう。まぁJojaマートは溶け込んでも村八分されたんですけども。
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