「スマブラVIP 代行」を見て、対戦ゲームにおける「代行」は何がいけないのか
代行、ダメゼッタイ
なんか「VIP代行」なるものがツイッターのトレンドに上がっていて、まさかと思い検索してみると、スマブラのVIP代行をさせた人が炎上していたみたいです。
「代行させたVIPで何を得られるの?」「代行とか虚しすぎ、何のためにゲームしてんのさ」と批判する人。
「いやいや代行って何も悪くないでしょ。誰かに迷惑かけてる?」「金で時間を買ってるだけじゃん」「それって犯罪なの?具体的に何罪?」と擁護する人。
個人的な思想や感情はさておいて、率直に申し上げると代行は「アカウント共有による規約違反」に当たる可能性があることをお伝えします。これは殆どのゲームに該当します。
LoLの場合
「League of Legends」のライアットゲームスでは、ご覧の通り「アカウントの共有」を固く禁じています。
共有するどころか、アカウントのログイン情報は誰にも明かさぬよう、徹底して秘匿することが規約に書かれていますね。
我々プレイヤーは、この規約に同意しなければゲームそのものが遊べません。もしも破ってしまった場合は、アカウントバンであったり、最悪の場合、その回線から遊べなくなる「IPバン」をされてしまいます。
代行してもらうためには、代行者にご自身のID/パスワードを伝え、ログインしてゲームを遊んでもらう必要がありますから規約違反になってしまいます。もちろん代行は規約的にダメですね。
スマブラの場合
お客様は、自己の責任においてニンテンドーアカウントおよび同ニンテンドーアカウントの管理下にある他のニンテンドーアカウントの管理を行うものとします。お客様は、これらのニンテンドーアカウントを第三者に利用させ、または貸与、譲渡、売買等しないものとします。また、お客様は、他人のニンテンドーアカウントに登録された情報を使用して不正アクセス行為を自ら行わず、また第三者をして行わせないものとします。
「ニンテンドーアカウント」の利用規約より抜粋。
こちらでも貸与・譲渡は禁止と書かれています。
しかし、例えばゲーム配信において「配信用アカウント」をスタッフが用意されていて、それで配信者が遊んでいる場面をよく見かけます。ところが、それで「バンされた、遊べなくなった」との話は全く聞きません。
当社が意図しない方法で、ニンテンドーアカウントサービスまたはショッピングコンテンツに関連して利益を得ることを目的とする行為(ショップ残高やゲーム内通貨等を現実の法定通貨で売買する行為を含みます。)
代行で問題となるのは別の規約である、「当社が意図しない方法により、ニンテンドーアカウントを利用して金銭が発生する行為」に抵触すると思われます。
任天堂は「商売」に関しては一切妥協しませんが、「遊ぶ」ということには寛容なイメージがありますので、あくまでも身内で遊ぶだけであれば問題ないのではないでしょうか。
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ウマ娘プリティーダービー
当社の承認を得ずに、他のお客様のアカウントを利用する行為、または複数のアカウントを保有し、もしくはアカウントを複数人で共有する行為
まさかウマ娘で代行はしないだろうと思いますが、一応調べてみました。
ご覧の通り、こちらでもアカウントを共有する行為は禁じられています。
承認を得られればいいらしいのですが、果たして「高ランクウマ娘作成の代行をしてほしいので許可がほしい」と申し出たところで許可がもらえるのでしょうか。
当社は、お客様が本規約に違反した場合、お客様のアカウントおよびアカウントに付随する情報を、あらかじめお客様に通知することなく削除することができます。お客様の本サービスにおけるすべての利用権は、アカウントが剥奪または削除された時点で消滅します。
また、規約違反に対して有耶無耶な態度を示さずに「規約違反したらアカウントを削除するからね」と明確に書かれています。
これを見て代行してもらおうという人は現れないでしょう。
終わりに
「代行する/されるのは個人の自由」かもしれませんが、「代行した/されたことに対する処罰は販売・運営元の匙加減」であることを念頭に置きながら、ゲームを遊びましょう。仮にアカウントがバンされたり、IPバンされたとしても泣き言は言わないでほしいです。
代行で非難されるのも、擁護してもらうのも、その人の自己責任ですから。
個人的にですが、LoLのようにチームで遊ぶゲームの場合、代行してレートを上げてもらった人とマッチングすると「実力に見合わないプレイヤーが味方に来る=フィードして負ける」という方程式が出来上がるので、チームゲームで代行した人はランクに、しかも味方に来ないでほしいなと思っています。
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