ロシアとウクライナの戦争で、既にあるアニメ・漫画・ゲームに影響はあるの?
ポップ・サブカルチャー
今回はちょっとセンシティブな日記。
先月末から、ウクライナに対してロシアが大々的な侵攻を開始した。
爆撃の恐怖にさらされるウクライナ市民や、戦わざるを得ない状況になってしまった兵士さんの心境は察するに余りある。ほんと、戦争なんてよくないですって。そういうのは漫画とか小説とかゲームとかアニメの中に留めておきましょう。
それはそれとして、私は1つだけ気になることがある。
ロシアや、それに纏わる文化が、これから先のゲーム・アニメ・漫画・映画・ドラマなどのポップ・サブカルチャーに現れにくくなるだろう。
まぁこればかりは仕方がない。というか既に「ウクライナに配慮しろよ」という意見を唱える人がいるし、理解もできる。
今までインターネットではプーチンのことを、「熊とタイマンはれる裸のおっさん」とか、「世界一怖いハゲ」とか、散々ネタにしてきたものの、こうなってはマジで戦争を起こす超ヤバいやつと認識を改めざるをえない。
一方で、既にロシア関係のものが登場している作品はどうなるのだろうか。
私が気になるのはこっちだ。
例えば「ゴールデンカムイ」。
明治末期の北海道・樺太を舞台に、アイヌ民族が残した大量の金塊を巡って、様々な思惑が交差するサバイバルバトル漫画である。
北海道と樺太が舞台ということで、劇中にはロシア関係の土地・文化・人々が出てくる。
まだ完結していない漫画であり、ロシアやウクライナに配慮するため、休止であったり、ストーリーを無理やり変更されてもおかしくない。
例えば「ガールズアンドパンツァー(ガルパン)」。
主に、第二次世界大戦に使われた戦車に乗り込んだ美少女同士が、「戦車道」と呼ばれる競技に則って戦う、青春スポ根アニメだ。
ロシアをモチーフにしたキャラクターや学園が出てきているし、彼女たちが乗り回す戦車もロシア戦車で、ロシア料理のボルシチを食べたり、コサックを踊ったりもしていた。
なんなら、ロシア出身の声優さんも、ロシア語を専攻したしていた声優さんも参加している。
現在も、ゲームや漫画などのメディアミックスで展開されている、息の長い作品である。最終章と称された映画は6作品まで予定されており、昨年公開された最終章は3話目だ。
今後の最終章も、ロシア・ウクライナに配慮してストーリーやキャラクター起用に変更が入るのかも。
スポンサーリンク
私が遊んでいる「御城プロジェクト:Re」にも、「ペテルゴフ宮殿」「冬宮殿」「エカテリーナ宮殿」がいる。
今後、ガチャなどに復刻されるどころか、ロシア関係の城娘が実装されるかどうかも怪しい。
同じ擬人化ゲーで言えば、艦艇を擬人化させた「艦これ」にだってロシアの艦むすがいるし、銃を擬人化した「ドールズフロントライン(少女前線)」にもロシア製の銃がある。
ロシア関係に敏感になるのはまだ分かるが、なんなら「戦争」そのものに敏感になっている人もいる。数年前にネットにアップロードした戦闘機の絵に対して、「今の世情的にこういう絵を描くのはどうかと思います」などとトンチンカンなコメントをしたらしい。
終わりに
日本のポップ・サブカルチャーには、既に切っても切り離せぬほどロシア文化が入り込んでいる。
これから作られる作品が、ロシア・ウクライナ関係に配慮するために影響が出るのは避けられないだろう。それは私達も粛々と受け入れるべきだ。
しかし、既にこの世に生を受けた作品に対してあれやこれやとイチャモンを付けるのはどうなのだろう。
私がこの世に生を受けて、友好的に見ていた国が戦争をおっぱじめて世界から名指しで非難されまくり、我が日本も制裁側に加わった経験が初めてだから、その国の文化を取り込んだ作品に対してどう主張するのが正解なのかわからない。
排斥するのが良いのか、それとも見て見ぬ振りをするのが良いのか……本当にどう対応するのが正解なのかわからない。
そもそもこういう考え方をするのが行き過ぎた憶測であり、「いやいや全然影響とかないから」となる可能性だってある。
なにはともあれ、早期の戦争終結を願うばかりだ。
スポンサーリンク